チラシはポスティングより、手で配る
- 手配りとポスティングの効果を比べた調査は見つからなかった。大手チェーンが手配りをしていることを示す資料も見つからなかった
- チラシ全体の反響率は、飲食のように対象が広い業種で約0.1〜0.3%(印刷会社ラクスルの知見) [1]
- この割合なら、5,000枚配って来店は5〜15組ほど。そこから何組が常連になるかで、元が取れるかが決まる
動画での話し方手配りの効果は、現場の経験談として話すのが正確です。専門家の意見の段階では、考え方は一致しています(下)。
第8章 現場の話+データ
地域密着型の店なら、チラシは結構効果があります。ポスティングより、駅前や店頭で手で配ります。お客さんはスタッフにつくからです。
この章のポイント
動画での話し方手配りの効果は、現場の経験談として話すのが正確です。専門家の意見の段階では、考え方は一致しています(下)。
「路上で配るには必ず道路使用許可が要る」と書く記事もありますが、言い過ぎです。歩行者をよけられる程度の配り方なら許可は要らない、とした判決があります(1966年、東京高裁) [4]。ただし扱いは地域や警察署によって違うので、事前に管轄の警察署に確認するのが安全です [5]。繁華街では、声をかけて店に誘う「客引き」を条例で禁じている地区もあります(新宿区など) [6]。
地域密着型のお店なら、チラシは結構効果があります。そして、ポスティングより、駅前や店頭で手で配ります。お客さんは、スタッフにつくからです。
チラシをまくか、まかないか。地域密着型のお店の場合、チラシは結構効果があります。なので、必ずやった方がいいです。
やり方は2つあります。自分でポスティングしていく方法と、駅前などで配る方法です。駅前で配るのは、ちょっと勇気がいると思います。でも、絶対にやった方がいいです。
ポスティングと比べるなら、駅前や店頭で、手で配ります。
なぜ、手で配るのか。お客さんは、スタッフにつくからです。
お客さんは、そのお店にどういうスタッフがいるのかを、すごく気にされます。特に居酒屋や、金額が少し高め〜中間くらいのお店だと、中のスタッフがどういう人なのかが気になります。
チラシを配っているときに、すごく愛嬌が良かったり、人としてしっかりしていたりすると、それで来てくれることもあります。手で配ることで、そのお店の人が伝わるのです。
オープンしたばかりの頃は、新しいお店を見ると、みんな入りたがります。いわゆるオープン景気で、そのときはお客さんが来ます。それでも、オープンの前から配っておいた方がいいです。
まだお店が知られていないとき、リピーターがまだ増えていないときは、こうしてチラシを配ることで、数字が下がる日をなんとか避けていきます。
大手の居酒屋チェーンも、これはかなり積極的にやっています。それで集客しています。お店が駅から遠かったとしても、駅の近くまで行って、「うちのお店はこちらです」と配っています。
1人や2人で回しているお店なら、調理と接客の両方ができる人がお店に残り、アルバイトのスタッフにチラシを配りに行ってもらう形になります。
ただ、チラシ配りは、嫌がるアルバイトが多い仕事です。だから、嫌がらずに配ってくれる人がいれば、それはお店にとって大きな戦力です。
その人が配ったチラシでお客さんが来てくれたら、ちゃんと声をかけてほめる。その日は、時給を1時間分上乗せする。そうやって、配ってくれたことにきちんと報いるようにします。
ここでは、調査と専門家の意見、そして法律の面から確かめます。
判定:データなし
手配りとポスティングの効果を比べた調査は、見つかりませんでした。大手チェーンが手配りをしていることを示す資料も、見つかりませんでした。
チラシ全体の反響率は、飲食のように対象が広い業種で、約0.1〜0.3%とされています(印刷会社ラクスルの知見)[1]。この割合なら、5,000枚配って、来店は5〜15組ほどです。そこから何組が常連になってくれるかで、元が取れるかどうかが決まります。
手配りの効果は、現場の経験談として話すのが正確です。ただ、専門家の意見の段階では、考え方は一致しています。
USENの飲食店向けメディアcanaeruは、手配りは見てもらいやすく、スタッフの人柄が伝わると書いています。ただし、やる気のない配り方や、押しつけるような配り方は逆効果です[2]。
同じ記事では、効果は配ってから約1か月後に出始めるので早く見切らないこと、オープンの2週間前までに配り終えることが勧められています。A4カラー1万枚の印刷は、約1.5万円です[2]。
効果を確かめる方法として、中小機構のJ-Net21は、エリアごとにチラシの内容を変え、クーポンや「チラシ持参で特典」をつけて反応を数えることを勧めています[3]。
たとえば、手配り用とポスティング用で、クーポンのコードを分けておきます。そうすれば、どちらが効いたのかを、自分のお店で比べられます。
「路上で配るには、必ず道路使用許可が要る」と書いている記事もありますが、これは言い過ぎです。歩行者をよけられる程度の配り方なら許可は要らない、とした判決があります(1966年、東京高裁)[4]。
ただし、扱いは地域や警察署によって違います。事前に、管轄の警察署に確認しておくのが安全です[5]。また繁華街では、声をかけて店に誘う「客引き」を、条例で禁じている地区もあります(新宿区など)[6]。
地域密着のお店なら、チラシは必ずやる。できれば手で配り、オープンの前から始める。手で配る効果は、まだ誰も数字で測っていないので、クーポンのコードを分けて、自分のお店で確かめる。そして配る前に、警察署と地域の条例を確認しておきます。