小さな飲食店の利益設計
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第2話ランチはやるべきか動画は準備中です

第2章 現場の話+データ

ランチはやるべきか

ランチと夜は、考え方がまったく違います。小さな店では、ランチをやらないという選択肢も必要です。

この章のポイント

  • ランチは回転と体力の勝負。夜とは考え方がまったく違う
  • 小さな店では、ランチをやらない選択肢も必要
  • ランチをやる意味は、食材を回すこと
現場の話店をやってきた中で見てきたこと

ランチと夜は、考え方がまったく違う

  • ランチのお客さんは、すぐ出てきて、すぐ食べて、すぐ帰りたい
  • だからランチは回転が重要。かなり体力勝負になる
  • 昼からお酒を飲むコンセプトで、長時間淡々と運営するなら話は別

ランチをやらないという選択肢

  • とにかく数をこなさないといけない
  • 人件費と、体力のコストがかかる
  • 小さな店は、そもそもお客さんをそんなに入れられない
お会計ランチ 1日分
1,000円 × 20人
合計¥20,000
ここに人件費が乗ると、利益はほとんど出ない。ランチはそんなに利益が出ないケースが多い。

それでもランチをやる意味は、食材を回すこと

  • 生ものを扱っている。何日も冷蔵庫に入れておくわけにはいかない
  • ランチで食材を回転させて、夜は高く売る
  • そうすることで、新鮮でおいしいものを常に出せる
  • ランチをやるうえで一番のポイントは、ここ
データで答え合わせ2025〜2026年の調査・統計
裏づけあり(夜型の店なら)

ランチはやらない選択肢もある。意味は食材を回すこと

  • ランチの客単価は一般に800〜1,000円。利益率の目安は約10%だが、食材費と人件費がかさむランチでは下回ることが多い(マネーフォワード、2025年) [1]
  • ランチのメリットとして最初に挙がるのは「夜に余った食材をランチで使えば、原価率が改善し食品ロスも減る」こと [1]
  • 1,000円×20人=2万円に業界の目安(原価率30%・利益率10%)を当てると、食材費は約6,000円、利益は約2,000円にしかならない [1]
  • 客の少ないランチは、オーナーや家族の時間も含めた1時間あたりの売上がひどく悪くなりやすい(中小企業診断士の指摘、2024年) [2]
  • 夜が高い割烹や寿司店がランチを続けるのは、高い食材を無駄にしないため、という指摘もある(2018年の記事) [3]
  • やめどきのサインは、スタッフの疲れや離職、夜の仕込みがおろそかになること、安いランチが店の印象とずれること。やめるなら1か月以上前に告知する [1]

補足ランチの意味は食材回転だけではありません。昼にしか来ない人に知ってもらう、夜の「お試し」になる、という面もあります。またカレーのような単品の店では、逆にランチが主戦場です(ランチで10回転以上する店もある、2020年) [4]。土日祝の早い時間からの昼飲みも伸びています [5]。なお「ランチをやめる店が増えている」ことを示す全国調査は見つかりませんでした。